田舎のおっさんが思うこと

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阿部政権の成長戦略第2弾は世界で勝てるのか?

 阿部総理が、日本経済を復活に導く成長戦略第2弾を発表しました。

 

 第1弾の成長戦略である「女性の活躍」を中心に暮らしに関する政策では

政策の狙いが的外れでかえって女性の社会進出を阻むのではないかと心配に

なりましたが、「世界で勝つ」をキーワードにした成長戦略第2弾もやはり

心許ない内容な気がします。

 

 第2弾の成長戦略は、

「インフラシステム輸出戦略」 

「世界に勝てる大学改革」

「クールジャパン戦略」

「攻めの農林水産業」

「民間投資の拡大」

「企業版特区の創設」

 

の6つを柱としているのですが、インフラシステム輸出戦略といっても

これまでのODAとは一体どう違うのかよくわかりませんし、クールジャパン戦略で

アニメやAKBで日本のイメージが更に向上するのでしょうか?

 

 世界に勝てる大学改革にいたっては、TOEFLを卒業要件にした

からといって英語が話せるようになるのかよくわかりませんし、

世界大学ランキングトップ100に入るを目標とする意味も分かりません。

 

  攻めの農林水産業でも、農地の集約でコストを削減するとしても、

コスト削減だけで輸出額を現在の2倍に拡大させることができるとは

とても思えませんし、6次産業化を強化は農家が経営に成功しなければ

所得を増やすことはできませんが、それが簡単にできれば農協がすでに

やっているのでは?と思ってしまいます。

 

 確かに私の意見は、揚げ足取りのようなもので、やってみなければ

わからないず、「行動なくして成長なし」という安倍総理の言葉も

納得できるのですが、どうも今回の成長戦略第2弾も官僚の裁量が大きく

復興予算と同じように全く違う使い道に使われてしまう気がするのです。

 

 「企業版特区の創設」や「リースを活用した設備投資支援制度」には

やや期待したいところではありますが、国内投資が特定分野のみに集中しても

その国全体の経済の底上げにはあまり貢献しないというのは、英国と米国で

証明済みです。

 

 もちろん、なにもしないで死を待つよりは、なんでもいいからやってみる

という姿勢は必要なのでしょうが、今回の成長戦略第2弾に関しては

具体的な政策がでるまで評価保留といったところですね。